『宗教不問だから安心』そう思っていた私たちの勘違い
「宗教不問」と書かれていたから安心していました。
チラシにも、ホームページにも書かれていた「宗教不問」。
私たちは、その言葉を「宗教的な決まりは特にない」という意味だと思っていました。
でも、実際は私たちの想像とは少し違っていたのです。
これは、樹木葬をご検討される方から実際によく寄せられるご相談をもとに、個人や施設が特定されないよう再構成したストーリーです。
第5話 「宗教不問」の本当の意味
契約から数日後。
私は気になって、インターネットで「宗教不問 樹木葬」と検索してみました。
どのサイトにも、
「宗教不問」
「檀家になる必要はありません」
そんな言葉が並んでいました。
「ほら、やっぱり安心だったんじゃない?」
妻はそう言いました。
でも、私は契約の日の説明が頭から離れませんでした。
「宗教不問」という言葉と、契約時に説明された内容。
その二つが、どうしても結びつかなかったのです。
そこで、私はもう一度資料を読み返しました。
すると気付いたことがありました。
私たちが「宗教不問」と思っていた意味と、
説明されていた内容は、そもそも意味が違っていたのです。
「宗教不問」とは、
これまでの宗旨・宗派を問わず利用できるという意味。
一方で、供養の方法や寺院での考え方については、それぞれの施設で異なる場合があります。
私たちは、
「自由に選べる」
という意味だと思っていました。
でも実際には、
「利用できること」と「供養の考え方」は別だったのです。
妻は少し笑いながら言いました。
「言葉って難しいね。」
私は苦笑いしながら答えました。
「説明を聞いたつもりだったけど、自分たちの思い込みもあったんだな。」
その時、初めて
「聞かなかった」のではなく、
「聞いたつもりになっていた」
ことに気づきました。
編集部より
「宗教不問」という言葉は、多くの霊園で使われています。
ただし、その意味は施設によって説明の仕方が異なることがあります。
一般的には、
- 過去の宗旨・宗派は問わない
- 檀家になる必要がない場合がある
- 供養の方法は施設ごとの方針による
など、複数の要素が含まれています。
そのため、パンフレットやホームページだけで判断するのではなく、
「宗教不問とは、具体的にどういう意味ですか?」
と確認することが安心につながります。
契約前に確認したいこと契約前に確認したいこと
- 「宗教不問」とは具体的に何を指していますか?
- 供養の方法はどのように行われますか?
- 宗教行事への参加は自由ですか?
- 希望しない供養を断ることはできますか?
- 不明な点は、契約前にすべて確認できていますか?
今回学んだこと
「宗教不問」という言葉だけでは、すべてを理解することはできません。
言葉の意味を自分で想像するのではなく、
「私たちの場合はどうなりますか?」
と確認することが、後悔しない第一歩です。
次回予告
契約を終えた私たち。
それでも心の中には、小さな不安が残っていました。
「本当に、この選択でよかったのだろうか。」
その答えを探すため、私たちは別の霊園も見学してみることにしました。
あなたなら
どうしますか?
パンフレットに書かれている一つの言葉だけで判断せず、
「私たちの場合はどうなりますか?」
と質問することは、決して失礼なことではありません。
納得できるまで確認することが、安心できるお墓選びにつながります。